GISエンジン「MQD5.10」および関連オプション製品をリリース
- マップクエスト
- 5 日前
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更新日:4 日前
2025年5月、マップクエストは、GISエンジン「MQD5」の最新版となる v5.10 をリリースいたしました。また、同エンジンに対応する「経路探索オプション」もバージョン v2.0.13 に更新しました。
本バージョンは、高精度な地図処理と業務適用性のさらなる向上を目指し、演算能力や地図表現など多方面にわたる強化が行われた拡張リリースです。その他、ユーティリティの新フォーマット対応やサンプルの整理など、構造的な改善も含まれています。特定用途のニーズから得られた知見を活かしながら、より広いユーザー層への価値提供を実現しています。
■Ver5.10の主な変更点
◇ 新フォーマット「MQX Ver5」対応
より高精度な座標管理と地物表現が可能なMQX Ver5を公開。
マルチジオメトリに対応。※1
拡張個別スタイルやリアルタイムオフセット設定にも対応。
◇ DXFエクスポーターの機能強化
CAD連携を強化するAC1018対応。※2
スタイル反映、ジャンプ線対応など、精度と再現性を向上したほか、出力地物を制御するフィルター機能を追加。
改⾏コードの仕様を「LF」からWindows標準の「CRLF」に変更。
◇ Shapeエクスポーターの機能強化
ストロークシンボルの文字つきと文字なしの混合を許容する設定を追加。
DXFと同様の出力地物を制御するフィルター機能を追加。
◇ 選択・編集モードの拡充
シンボル選択の手段を強化。
複数階層を対象とした一括選択や階層横断選択を追加したほか、ライン分割の追加やポリゴンの分割の柔軟性が向上。
◇ 図形演算・検索機能の拡充
地球の形状を考慮した高精度な距離・面積計算に対応。
自己交差ポリゴンの自動修復支援機能を追加。
ポリゴンの交差解消、ラインの統合、NotIntersectsなどの演算条件追加により、空間演算の柔軟性が大幅に向上。
◇ 主題図・スタイルの改善
縮尺別スタイル、ジャンプ線などに対応し、視認性や表現力が強化されています。
ラベル重なり回避機能も拡張。
◇ 新しいUIコンポーネントの追加
属性データを地図上に表形式で表示する「表コンポーネント」を追加。
凡例の表現自由度を高める「汎用凡例コンポーネント」を追加。
※1 一部の編集・演算処理、他形式への出力などは今後のアップデートで順次対応予定 ※2 階層スタイル、階層名を考慮する出力オプションを追加
■経路探索オプション v2.0.13 の変更点
◇ .NET Framework 4.6.2 対応
本体エンジンとの整合性確保を目的とした環境整備の更新。機能仕様に変更はありません。
■MQDとは
当社のGIS技術は、業務システムに簡単に組み込める開発キット(SDK)として提供されています。地図表示・編集・空間演算・主題図などに対応し、施設管理、物流計画、マーケティング分析など幅広い業務を支援します。高度な設計と高性能な描画エンジンにより、さまざまな要件に対応する拡張性と、ゼンリン住宅地図や業務用地図を快適に扱えます。
MQDの概要や詳細は、製品ページをご確認ください。