見積もりはプロとして必須のスキルです。それはなぜか考えてみましょう。
【正しい工数見積りがもたらす事】
計画通りに物事が進められる
プロジェクトの失敗リスクが減る
上司や顧客から信用される
大事な案件が任されるようになる
【いい加減な工数見積りがもたらす事】
ギャップを取り戻すための残業が発生する
(残業しなければ)他の業務が圧迫される
納期が遅れ、場合によってはプロジェクトが失敗する
上司や顧客の信用を失う
大事な案件から外されるようになる
事務的な仕事しかまわされず、RPAに淘汰される筆頭になる
以上のことから正しい見積りの大切さは一目瞭然ではないでしょうか。
これが「プロジェクト」ではさらにその重要性が増します。なぜでしょうか?
プロジェクトとは「前例のない独自の製品やサービスを一定期間内に創りだす業務」のことです。その独自性が高ければ高いほど、見通しの難しい業務であると言えます。そのようなプロジェクトにおいて、いい加減な工数見積りではその成功も遠のいてしまうことでしょう。
工数見積りの精度を向上させるには?
工数見積の精度改善には「案件と工数の紐付け」「予実の見える化」「タイムリーなチェック」が重要になります。これらを順番に仕組化することで、確実に見積精度を改善できるようになるでしょう。
《START》
毎日の工数を記録する まずは実績工数の把握からスタートしましょう。週や月単位ではなく、日次で工数を記録します。
工数を案件や工程に紐づける 単に数字を記録するだけでなく、どの案件に工数を使ったかわかるようにしましょう。これにより、案件別の工数が集計できるようになります。
人別・案件別に工数を集計する 人別、案件別の2軸で工数を集計し、誰がどの案件にどれだけ稼働しているのかを記録しておきます。継続することで全体像が掴めます。
<工数の実績が見える化される>
見積段階から案件を管理する 受注前から案件を管理し工数を記録するようにしましょう。先々までのアサイン状況に加え、利益の見通しもつきやすくなります。
ひとまず予定工数を見積る 案件の受注が見込まれる段階で前もって制作にかかる工数予算を見積りましょう。利益率が概算で把握でき、受注後の損益管理が捗ります。
実績値と対比する 工数予算と実績との差分を集計しておきましょう。これにより、工数予算の見直しができるほか、実績とのギャップにも早く気づけます。
<見積と実績の差分が見える化される>
リアルタイムに売上と工数をチェック 案件に関わる、売上・工数はタイムリーにモニタリングしましょう。工数の上振れや下振れを早めに検知し、さまざまな対策を講じることができます。
労務費を見える化する 工数を労務費に換算して可視化しましょう。工数をコストとして認識できるようになり、一人ひとりの工数管理意識を高めることができます。
標準工数を見積る 作業の種類やスキル別に標準工数を設定しておきましょう。過去の数字から推定することで、精度の高い見積りを効率的に行うことが可能になります。
<工数の見積精度が改善される>
《GOAL》
以上、ご参考まで。
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