獣害対策

獣害対策支援システム
シカの分布地域、被害情報が一目で把握可能

ニホンジカによる農作物の被害が深刻な問題となっている為、シカが出現する可能性の高い地域を把握し、罠設置場所の検討や駆除対象エリアの選定に役立て、効果的な対策を行うために、愛知県森林・林業技術センター(新城市)、国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所、NPO法人 穂の国森林探偵事務所と連携し開発した、獣害対策支援システムです。

シカの出現予測情報を地図で見える化したり、目撃情報を位置とセットで収集するなどの取り組みがあります。

獣害による問題

毎年、大量駆除しているにも関わらず、シカの繁殖スピードに追いついていません。
主な原因は、シカの駆除には猟師の勘や経験に頼る傾向があり、出現する可能性が高い場所の把握や共有が難しかったため、効果的な対策が出来ていないという問題を抱えています。

システム効果

地図を利用することにより、これまでのGPSを使って収集したデータを簡単にマッピングができます。
シカの出現する可能性の高いエリアを一目で把握することができるようになったため、効果的な罠の設置場所や駆除エリアの選定が容易になりました。
また、地域住民がスマートフォンやタブレットのアプリで、シカの目撃情報、足跡情報や食害情報を登録することができます。担当職員が寄せられた情報を定期的に地図に反映し、情報の精度を高めていくことにより、より効果的な対策を期待できます。

シカ密度マップ

5km×5kmメッシュ単位で自分の地域にどれだけシカがいるか把握することができます。

シカ出現マップ

250m×250mメッシュ単位で昼間、夜間におけるシカ出現の可能性を地図上で塗り分けて出現する可能性の高い場所が一目で分かります。

シカ目撃、食害マップ

住民から寄せられたシカの目撃情報や食害情報を地図に落とし込むことができます。密度マップと出現マップに重ねて、対策の効果が期待できるエリアの選定に役立てます。

地域住民の実態報告で対策検討

地域住民が携帯端末やパソコンを使って登録した目撃情報等を担当職員が定期的に地図に反映し、柵や罠の設置場所を決めます。

鳥獣被害の現状

近年、鳥獣被害は中山間地域を中心に全国的に深刻化・広域化しています。その背景として、特定の鳥獣の生息分布域の拡大や、農山漁村の過疎化・高齢化の進展による耕作放棄地の増加、捕獲の担い手である狩猟者の減少、高齢化等があげられます。

鳥獣による農作物への被害額は200億円前後で推移しており、その7割が獣類、3割が鳥類によるもので、獣類ではイノシシ、シカ、サルによる被害が9割を占めています。

鳥獣被害は、農業者の営農意欲を低下させるなどにより、耕作放棄地の増加の一因ともなっており、耕作放棄地の増加がさらなる鳥獣被害を招くという悪循環を生じさせ、被害額として数字に現れる以上の影響を及ぼしています。

調査を始めた平成11年度から農作物被害額は200億円前後で推移。

  • シカ、イノシシ、サルの被害が全体の約7割を占める。

  • ほぼ全県でシカ、イノシシ、サルの合計被害額が1千万円以上。

(うち1億円以上が34道府県(H22年度))

(被害額の大きい都道府県は北海道、福岡県、長野県、広島県など)

鳥獣被害の対策

鳥獣被害は、その被害状況が各地域で異なることから、地域が主体となった取組を推進することが効果的とされています。2008年に農林水産省から「鳥獣による農林水産業等に係る被害防止のための特別措置に関する法律」が施行され、市町村が主体的に被害対策に取り組むことが可能となりました。被害防止計画を作成した市町村に対して、

  1. 必要な措置が講じられる

  2. 被害防止のための鳥獣の捕獲許可権限が都道府県から委譲される

  3. 鳥獣被害対策実施隊を設置した場合、主として捕獲に従事する隊員に対して狩猟税が軽減される

といった措置が講じられています。

また、効果的な捕獲技術や防除技術の開発、野生鳥獣の生態・行動や農作物被害防止対策に関する専門的な知識・経験をもったアドバイザーの登録・紹介のほか、主な獣類・鳥類の対策方法が明示された被害防止マニュアルの配布、普及指導員に対する研修といった、各地域の計画に基づく総合的な対策が強力に推進されています。

シカの問題

ニホンジカは、日本全国に広く分布し、古くから日本人に馴染む深い動物で「神の使い」として保護されてきた地域もあります。しかし近年様々な要因からニホンジカの生息域の増大と分布の拡大に伴い、農作物や森林の被害が全国的に拡大している傾向にあります。

ニホンジカは雑食性で、毒性のある植物以外はほぼすべての植物を食べることができます。そして食欲が旺盛で1日に何キロも食べるため、周囲に食べる植物が無くなったら、樹の皮を剥がして食べてしまい、そこから樹木の立ち枯れを起こしてしまうことがあります。被害は農作物だけにとどまらず、人家の近くにやってくるシカが増えることで寄生虫による感染症の増加も懸念されます。また餌を求めて移動する鹿は、国道など大きな幹線道路を横切ることも多く、不意に飛び出してきたシカを避けられず事故を起こしてしまうケースも多く見られます。

これらの問題を解決すためにも、人とニホンジカの共生のため様々な取り組みが各地で実施されています。

シカの生態とその能力

初産齢は2歳ですが、栄養状態が良ければ1歳でも妊娠。毎年春から夏にかけて1頭を出産します。寿命はオスが10~12年、メスが15~20年程度。

繁殖力が強い

特定の種類を除けば、ほとんどの植 物を食べます。食物の減少する冬に は落ち葉さえも食べて、生活をする ことができます。

たいていの
​植物を食べる

なわばりを持たず、群れを作って行動 するため、食物の少ない時期の良い エサ場などでは、大集団になることがあります。

群れで生活する

メスでも、1日に5kg以上の植物(生重) を食べる大食漢。毎年生えかわる角の ため、春から夏のオスはさらに多くの食物が必要です。

大食漢である

数kmから数十kmを移動する能力があり、積雪地などでは、季節的移動で 積雪による影響を避けることができます。

移動能力が高い

身の危険を感じたときなどは、2m以 上もの大ジャンプ。 防護柵なども飛び 越えることがあります。

跳躍能力が高い
シカによる獣害対策のための獣害対策支援アプリ

獣害対策支援アプリ「やるシカない!」は、シカによる獣害対策のための無料アプリケーションです。シカ柵設置、捕獲、被害予防、さらには交通事故対策等に役立ちます。

お住まいの地域にどれだけのシカがいるかを把握できます。

シカ密度の現状把握

シカが出現しやすい地区を把握できます。その地区内の獣道にワナをしかけることで効率よく捕獲できます。

シカ出現予測​

シカ情報マップに寄せられた情報を示しています。

シカ目撃地点、シカ被害地点
シカの目撃情報や被害情報を報告、確認できるシステム

シカの目撃情報や被害情報をスマートフォンやインターネットに接続したパソコン等から報告し、地図上に表示するシステムです。報告された情報は、リアルタイムで地図上に更新され、過去の情報と合わせてすぐに確認できます。

シカの目撃情報や被害情報をスマートフォンやインターネットに接続したパソコン等から報告できます。

スマホやPCでどこからでも報告

報告された情報は、リアルタイムで地図上に更新され、過去の情報と合わせてすぐに確認できます。

リアルタイムで地図上に​更新

愛知県だけの情報ではなく、全国で目撃情報や被害情報を報告、閲覧することができます。

全国の目撃・被害情報を閲覧
​システム概要

「シカ情報マップ」で寄せられたシカの目撃情報や被害情報を、獣害対策支援アプリ「やるシカない!」で可視化することで、より効果的な獣害対策に取り組む事ができるようになっています。

愛知県森林林業技術センターでは、これまでもシカの情報を収集する取り組みを行ってきましたが、情報の提供者は行政機関や森林組合等、森林・林業の関係者が中心でした。この「シカ情報マップ」ができたことにより、地域の住民や一般の方等から広く情報を収集できるようになりました。

また、愛知県だけの情報ではなく、全国で目撃情報や被害情報を報告、閲覧することができます。

  • シカの目撃ポイント、被害ポイントを地図上にプロット。

  • 250m四方毎のシカの存在確率で、地図を色塗り。

  • 目撃情報と存在確率からフェンスや罠の設置などの獣害対策を立てられる。

※ シカの目撃ポイント、被害ポイントは2015年1月~2017年10月の間に愛知県森林・林業技術センターに寄せられた情報を収録しています。

※ 収録しているエリアは愛知県の中山間地のみとなります。

シカの目撃情報をお寄せください

シカの出没、植栽木の食害を見かけた際には、スマホやパソコンから「シカ情報マップ」のWebページにアクセスして情報提供をお願い致します。

シカ情報マップ:https://shikadoko.jp/g23022

QRコード:

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